償還基金率というのは、複利計算式の値のことです。 具体的には、将来時点(n年末)に1円を得るために、各年末にどのくらいの額を積み立てればよいのかを求める率のことをいいます。 また、積立額を銀行等に預ければ年々の利子(r)が付き、利子がn年末まで積み立てられるので、単純な1/nの額よりも少なくてすむことになります。
償還基金率の式は、次のようなものです。 ⇒ r/(1+r)^n-1
償還基金率は、不動産鑑定評価においては、有限期間の資産※の償却方法(償還基金法)の一種として用いられることがあります。 ※例えば、建物などです。
つまり、耐用年数nの建物の取得価額をn年後の期末に再取得するために、年利率rで毎年末に複利で積み立てる額を償却額とする方法です。