住宅融資と販売業者の関係について
平成17年8月、旧公庫では、「住宅ローンの利用と返済に関する事項」というインターネットによるアンケート調査が行われました。
このアンケートの対象者は、住宅取得者、住宅ローンの利用予定者、インターネットで住宅取得予定者だったのですが、結果は以下のようで、住宅ローンを組む段階になり住宅販売業者のセールストークにより意思決定が行われたのではないか?というケースが目立っているのがわかります。
住宅の取得というは、多くの人の人生の中でも最も高い買い物の一つになりますから、その際に組む住宅ローンについては、できれば人に促されるのではなく、人生設計や将来の返済能力などを熟慮して、最終的には自分で納得して利用したいところです。
「住宅ローンの利用と返済に関する事項」の結果について
「住宅ローンの利用と返済に関する事項」の結果は以下のようになっています。
■住宅ローンの返済については、返済中の金利変動に伴う返済額の増減に不安を抱いている。
■住宅ローンを組む前は、住宅ローンに関する情報の入手先は金融機関やインターネットと回答する人が多かったのに対して、いざ利用する段階では、住宅販売会社から情報を入手したという人が半数以上に上っている。
■住宅ローンを組む前は、全期間固定型を希望する人が半数以上なのに対して、いざ利用する段階では金利が高いということもあり、固定期間選択型や変動金利型などの低金利のタイプを選択する人が大半を占めている。
■住宅ローンを組む前は、返済期間は30年以下を希望する人が大多数なのに対して、いざ利用する段階では35年に集中している。
■住宅ローンを組む前は、大多数の人が「どの住宅ローンを利用するかは自分で決める」と答えているのに対して、実際の利用者に聞いてみると住宅販売会社の勧めで借りた人が多い。 |